i0kyoto’s diary

Creator Pro・Fusion360・ルアー・Co2レーザー

ルアーの塗装に関して

こんばんは。

3Dプリントしたルアーの塗装に関してちょこちょこ聞かれるので、自分の手順を簡単にまとめてみます。

■塗装手順概略
 1. ヤスリかけ
  40番→100番→400番の順に表面が滑らかになるまでかけます。
 2. 下地処理
  セルロースでディッピングします。
 3. 塗装
  エアブラシで塗装します。
 4. 仕上げ塗装
  最終仕上げ+色流れの防止処理をします。
 5. コーティング
  最終仕上げのコーティング処理を行います。

1.ヤスリかけ
 3Dプリントで出力されたボディは積層後とサポート材が残るのでやすりかけをします。場合によっては造形パテで埋める必要もあります

【用意するもの】
 ダイソーの色付きヤスリはやすりの色がボディに落ちてしまうのでおすすめ出来ません。数が少ない場合は100均のヤスリで十分ですが、布やすりが個人的に作業しやすいです。造形パテは100均の防水のやつを使ってますが、時間がない人はタミヤの光パテを使用すると時間の短縮が可能です。

 【作業】
 ウェイトルームにオモリを入れて、パテで埋めておきます。
 最初は40番の荒いやすりでバリを取った上で100番→400番で表面を滑らかにします。個人的にはかなり適当にやっていますが・・・


2.下地処理
 セルロースセメントで下地処理をします。これはウェイトルームや厚みが不十分な部分の補強の意味と塗装で色を乗せやすくする意味合いの2つがあります。

【用意するもの】
 セルロースセメントはハンドメイドルアー用でナガシマとアクセルの二つが有名です。ネットでも購入出来ます。私は藤倉のセルロースを使ってます(若干安い)
 作業の際、かなりシンナーの匂いがしますのでベランダなどの場所の確保も大事です。

 【作業】
 ボディのヒートン穴は埋まっている場合があるのでルーターで再度穴あけをします。下地処理用のヒートンをヘッドとテールの2ヶ所に打ちます。
 セルロースセメントにヘッドからディッピングをして、5時間程度乾燥させます。その後、600番→800番ヤスリで凸凹をなくします。
 表面がきれいになったら、テールからディッピングして1日乾燥させます。その後再度やすりかけします。

3.塗装
 一番大事な塗装作業の前に買い物に行きましょう。それなりにきれいな塗装をしたい方はエアブラシを購入しておくと良いです。ダブルアクションの0.3mmのもので十分だと思います。1色だけだとスプレーも可能ですが、匂いと仕上がりの問題は残ります。
 一番悩ましいのが塗料です。匂いが気になるかたはアクリジョン、自分はMr.カラーを使っています。最終コーティングでセルロースを使いたい場合はアクリジョンがトラブルが少なめだと聞いています。
 今回は赤をベースにした場合を想定しています。(バックは黒っぽい赤、ボディは赤、ベリーは白)

 【準備するもの】
 塗料:(アクリジョンOr Mr.カラー)
 薄め液:アクリジョンとMr.カラーの薄め液は種類が違うので注意!
 色の種類:黒・赤・クリアーレッド・黄色・クリアー
 びん:50ml×4(100均で揃います)
 スポイト:小さいもの(100均で揃います)

【作業】
 塗料と薄め液を希釈してびんに移します。塗料:薄め液=2:1もしくは3:2の割合です。エアブラシのカップで希釈すると色の濃淡が出てしまうのと毎回違う色になってしまうためです。筆塗りの場合は希釈の必要はないと思います。
 塗装する順番は基本は薄い色から濃い色の順番で塗っていきます。ボディが透けるくらい薄く塗っておいて、何度も同じ色を重ねていくのがコツだと思います。
 今回の場合はベリーの黄色を塗装して、上記の希釈だと3~5回塗装します。
エアブラシを掃除してから、クリアーレッドをボディに3~5回吹きます。5回吹くのはボディの上側で徐々に色が濃くなるようにです。
 赤に黒を若干混ぜたものをボディ上側から背中全体に3~5回吹きます。最後にスポイトで黒を追加してかなり暗めの赤を作って、背中のトップ部分に吹きます。

4.仕上げ塗装
 塗装が終了しても、この仕上げ塗装が十分でないと最後に色流れと言う悲報が訪れます。これを防ぐために色留めと言う処理をしてやる必要があります。最後のコーティングで使われるのはセルロース・ウレタン・エポキシの3種がありますがメジャーなのはウレタンです。ここではセルロース・ウレタンを使う場合です。
この工程を考慮するとどうしてもエアブラシが必須になってしまうと思うのです。2,3個ならウレタンスプレーとかセルローススプレーでも可能かも?

 【用意するもの】
 コーティング材:セルロース・ウレタン(どれかひとつ)
 塗料:クリアー・薄め液(2:1で希釈)
 
 【作業】
 コーティング材:塗料=1:1で希釈します。このあたりの希釈率はなかなか難しくて、大体の目安になります。コーティング材の割合を多くすれば、エアブラシが目詰まりしますし、塗料の割合が多すぎると色留めになりません。
 ウレタンを使う場合は2回吹く程度で十分だったと思います。セルロースの場合は10回程度は吹かないと悲しい結末が待ってます(笑)
 色留めが終わったら、1日~2日十分乾燥させていください。

5.コーティング
 さぁ、最後の仕上げです。最後のコーティング材とルアーを用意しましょう。
 どぶ漬けをウレタンの場合は2回、セルロースは3~4回行います。

 【作業】
 どぼんとコーティング材にルアーを入れて、ゆっくり引き上げます。(これ大事)
 そして、ほこりやゴミが舞わないところに乾燥させます。コーティング材が下に垂れますので、下には新聞紙かダンボールが必須です。1日しっかり乾燥させましょう。
 その後、軽くサンドしてから、どぶ漬けを繰り返します。
 基本的に1~4までがしっかり出来てるとあまり失敗しません。もう一度いいます。4が大切デス!

走り書き状態なので、分からないことがありましたらコメントお願いします